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「エアロピクルス」は誰が作った? 4つの合成音声と海外から日本への広がり

レオタード姿の野菜5人が踊る「エアロピクルス」は、コメアニメが2026年4月に公開した自主制作のダンスアニメだ。Komeが作詞、作曲、映像を担当し、4種類のVOICEVOX音源を5人の歌声に使用。6月に海外から反応が増え、7月末に日本語圏でも投稿が急増した。ダンス、替え歌、擬人化へ広がった順序をたどる。

公開
2026/09/12 14:01
読了目安
4分
最終更新
2026/09/12 14:01
記事
第1版

レオタードとレッグウォーマーを着た野菜が、真顔で腕を回す。「ワン、ツ、スリフォ」と数える歌まで聞くと、昔の子ども番組を見つけたような気がする。

「エアロピクルス」は、コメアニメが2026年4月28日にYouTubeで公開した自主制作のダンスアニメだ。Komeが作詞、作曲、映像を担当した。野菜5人の歌声には、無料の音声合成ソフトVOICEVOXの4種類の声が使われている。

広がり方には二つの波があった。6月に海外からの反応が増え、7月末には日本語のコメントと関連動画が急増した。見るだけだった人が、同じ振りを踊り、キャラクターを描き、歌詞を替えるようになった。

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名前が先に生まれた

「エアロピクルス」は、エアロビクスをするピクルスという名前だ。コメアニメは本編の説明欄に「タイトル先行」と書いている。先に変わった名前を作り、そこから野菜のインストラクター、運動の指示を並べた歌、4分弱のダンスアニメへ育てた。

登場するのは5人。キューカンバー子、キャロット姉さん、赤と黄色のふたごパピーズ、マダムラディッシュだ。キュウリ、ニンジン、パプリカ、ラディッシュが、順番に運動を教える。

歌詞は「腕を出す」「腕を引く」「かかとをおしりの裏まで」と、動作をそのまま案内する。キャラクターの名前と振付を一緒に覚えられるので、短い場面を見たあとでも本編を探しやすい。

音楽配信は5月4日に始まった。TuneCoreのクレジットでは、作詞、作曲、プロデュース、シンセサイザーをすべてコメアニメが担当している。

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5人を歌わせたのは4種類の声

キューカンバー子の声は小夜/SAYO、キャロット姉さんはもち子さん、赤いパピーは春歌ナナ。黄色いパピーとマダムラディッシュには満別花丸が使われた。5人いるのに声が4種類なのは、満別花丸が2役を受け持つからだ。

小夜たちはVOICEVOXに収録された音声キャラクターである。VOICEVOXは、文字から話し声や歌声を作り、イントネーションなどを調整できるソフトだ。

検索すると「AIで作ったの?」という疑問も出る。公式に公表されているのは、Komeの作詞・作曲・映像制作と、4種類のVOICEVOX音源だ。制作環境の全工程は公表されていないため、生成AIの使用範囲は分からない。合成音声を使ったことと、曲や映像をどう作ったかは分けて考える必要がある。

コメアニメは6月、制作途中を見せるメイキング動画も2本公開した。本編のあとに工程を見せたことで、視聴者は完成した動きだけでなく、作者が振付と映像を組み立てた過程も見られるようになった。

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最初の一週間はコメント約130件

エンタメ作品を分析するゆつどうは、コメアニメ公式107本の動画と1万8,289件のコメント、検索で集めた関連動画を調べている。本編の最初の週に付いたコメントは約130件だった。

その後もしばらく件数は横ばいで、6月に英語、ポルトガル語、スペイン語のコメントが増えた。6月中旬の2週間には日本語以外が約半数を占めた。TikTok、Instagram、おすすめ欄から来たという書き込みもあった。

6月26日のTokyo Weekenderは、大阪のダンス&ボーカルユニット5Root5、原宿のKAWAII MONSTER CAFE、海外の利用者による再現動画を紹介している。人が野菜と同じ列に並び、腕の角度や表情までまねた。日本で作られた本編を海外の人が見つけ、その再現を日本の媒体が取り上げる往復が起きていた。

7月下旬には日本語のコメントが週600件を超え、その約9割を占めた。海外で先に増えた反応のあと、日本語圏でも「どのキャラが好きか」「この動きをどう踊るか」という会話が増えた。

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踊る人の次に、描く人と替える人が来た

関連動画には、ダンスの再現に加えて、擬人化イラスト、性別を変えた絵、替え歌、短いコントがある。ゆつどうは「エアロピクルス」「エアロピ」「Aeropickles」で4,872本を集め、題名や説明などに作品名を含む2,283本を確認した。

共通しているのは、曲、動き、5人のキャラクターという材料がすでにあることだ。踊る人は振付を再現できる。描く人は野菜を人の姿へ変えられる。短いコントを作る人は、同じカウントへ学校や仕事の「あるある」を載せられる。

公式も参加用の材料を増やした。6月20日に振付を正面から確かめられるダンスプラクティス、7月4日に歌えるカラオケ動画を公開した。ダンスプラクティス前の4週間に42本だった「踊ってみた」は、後の4週間で177本になった。同じ時期には作品全体への反応も増えている。資料から判断できるのは、練習用の見本が出た時期と投稿が増えた時期が重なったことまでだ。

8月後半にも関連動画は週200本を超え、擬人化イラストが増えた。本編を見て終わる流行から、好きな人物や日常へ置き換えて作る遊びに変わった。

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元は2026年の自主制作アニメ

映像の色や衣装は、昔のエアロビクス番組を思わせる。5人の野菜と楽曲は、2026年4月28日にコメアニメが公開したYouTube動画のために作られた。

そこから短い場面が切り出され、6月には外国語の反応と実写ダンスが増えた。7月末には日本語圏でコメントと二次創作が急増し、ダンスから絵、替え歌、コントへ使い方が増えた。

作者はコメアニメ。Komeが作詞、作曲、映像を担当し、4種類のVOICEVOX音源を5人の歌声へ割り当てた。4月28日の本編公開後、6月に外国語の反応と実写ダンスが増え、7月末に日本語のコメントと二次創作が急増した。ダンス、絵、替え歌、コントへ使い方が増えたことが、「エアロピクルス」が国内外へ広がった具体的な経路である。

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出典・参考資料

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出典の扱い

本文の日付、数値、発言、発表内容を確認したページを示す。公式情報と独立報道は役割を分けて掲載している。

  1. 公式情報
    エアロピクルス|Aeropickles

    コメアニメ

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  2. 公式情報
    エアロピクルス(ダンスプラクティス)

    コメアニメ

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  3. 公式情報
    エアロピクルス by コメアニメ

    TuneCore Japan

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  4. 公式情報
    無料のテキスト読み上げ・歌声合成ソフトウェア

    VOICEVOX

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  5. 独立報道
    エアロピクルス:世界が夢中になった日本の「踊る野菜」の魅力

    Tokyo Weekender

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    独立報道
  6. 独立報道
    エアロピクルスは、どんな楽しみ方を生みながら広がったのか

    ゆつどう|エンタメIP定点観測

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    独立報道
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